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CATのアメリカ東海岸留学

CATのアメリカ東海岸留学

MTSU時代

コミカレ在籍の後、そのコミカレと提携している Middle Tennessee
State University (MTSU)
にトランスファーした。

結局後で出てくる例外を除いて日本人には会わなかったので正確な
ところはわからないけど、うわさでは日本人留学生は自分を含めて二人
と言われていた。(そしてその「もう一人」と会う機会はなかった。)

ちなみに2~3年前に聞いたところでは日本人は14人とのことで、
MIXIにもコミュができているようだし、自分がいた頃とは随分
状況が変わっているらしい。(大学の規模も異常に拡大した。)

参考ブログエントリー:「今は14人」(2005年4月4日)

MTSU の最初のセミスターはコミカレのクラスもとっていたので、
いわゆるダブルスクール状態だった。

コミカレと MTSU での最終履修単位数を合計すると計128単位となり、
数の上では卒業単位数(アメリカの大学の卒業単位数はセミスター制で
124単位前後のことが多い)を超えていたんだけど、コミカレでとった
専門単位は、数字の上だけは MTSU の単位に算入されているものの、
MTSU(四大)の専門単位と見なされず、つまり一般教養単位は過剰に
あるものの、専門単位が足りていなかったために、 MTSU から卒業する
にしてももうしばらくかかる状態だった。

(ちなみにこの単位数はこの後、思いがけなくトランスファーの
足かせにもなる。「トランスファー編」参照。)

これは全く自分の作戦ミスなわけだけど、ここから学ぶべきことは、
いずれ四大から卒業するつもりであれば、コミカレなどで専門科目を
とる意味はない
ということ。

さて MTSU に通って良かったと思うことは、安い学費に加えて
「しょぼい大学のメリット」にまとめてあるようなこと。

さらに理系限定でいうと、化学、生物系のいわゆる「関門科目」、
有機化学(Organic Chemistry)を MTSU で履修してしまえたのは
大きかった。もし有機化学を次に移ったそれなりの四大で履修していたら
かなり凄惨な闘いになっていたと思う。

有機化学のクラスの想い出と言えば、クラスに熱心にノートをとる日本人
っぽいおばさん。実際日本人だったわけだけど、かたや時々小学生くらい
の男の子がウロウロしているのを見かけることがあって、誰かが自分の
子供を連れてきているのかと思っていたら、実は彼は超飛び級で MTSU の
大学院に在籍していた日米ハーフの子供で、おばさんはその母親だった。

その子は当時、日本でも話題になったはずで「天才○○くん云々」と
いう本が日本でも出版されていたはずだ。

しかして実態は、クラスに出席するのはもっぱらお母さんで、「天才
○○くん」はノートを丸暗記するのみ。現地の新聞には大学の売名行為
(そして実際、超若年の学生を受け入れるのは無名校の売名の常套手段)
との批判的な記事が載ったりもしていた。

しかして彼はその後どんな人生を歩んでいるんだろう。

そのお母さんは「納豆を食べると頭が良くなる」と頑なに信じていた
らしく、日本食食材店で大量に納豆を買い付ける姿が頻繁に目撃されて
いたらしい(自分も一度だけ現場を見た)。

さて、そんな MTSU からさらにトランスファーすることになる。

トランスファーを決意したのは、MTSU からでもすぐには卒業できる
わけではなかったし、アドバイザーなどから MTSU 卒で有力大学院に
出願して有力校からの出願者と競合した場合、「それなりに」不利で
ある可能性があると言われたこと。

そして周りからも「卒業大学名は一生つき合うことになるよ」と言われ
MTSU には申し訳ないけど、後々それを引きずりたくはなかったこと。
結果的に遠回りすることになったけれど、個人的には「それなりの大学の
メリット」
「エコノミー or ビジネス?」に書いたようなことも含めて
良かったと思っている。まあここいらへんは個人個人の価値観によって
意見が分かれるところだろう。

そもそもコミカレから直接トランスファーすれば良かったかもしれない
けど、例えば有機化学のような難関クラスでの成績が維持ができたかは
疑問
で結局どちらが正解だったかはわからない。

ちなみに当時のアドバイザーとはいまだにつき合いがあり、こないだ
久しぶりに訪ねて行った際にはグチの聞き役になった。MTSU は
自分が去ってからも、州知事のキモ入りでどんどん拡張されていったん
だけど(いわゆる人気の「MBA」なんかも新設された)増やした
入学ワクで入ってきたのは当初から卒業見込みのない「カス」(と
アドバイザーは言い切っていた)ばかりで、大学としての質の凋落
はなはだしい、と嘆いていた。

参考フリーページ:「米大学卒業は難しくない」「米大学の卒業率が低いわけ」

なにはともあれ、MTSU からさらにペンシルバニア州立大学(通称
PennState)に移ることになる。(「トランスファー」につづく)

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オリジナルエントリー
留学生活レビュー(9)MTSU(2006年5月4日)
留学生活レビュー(10)テネシー時代の話(2006年5月5日)
留学生活レビュー(11)トランスファー(2006年5月6日)


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